第十六回:PERって何でござるか?

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「これまで「分散投資」について説明したでござる。しかし個別銘柄をポートフォリオに加えるにはどの銘柄を買うか選ぶ尺度が必要でござる。今回はその説明をするでござる。」
「確かに銘柄を選ぶ尺度は必要ね。尺度がなければ何千もの銘柄から当たりを引くことは事実上不可能だと思うわ。」
「左様でござるな。尺度がなければその銘柄で儲けられる確率は極めてゼロに近いでござる。前回も少し触れ申したが尺度としては1つで十分でござる。」
「たった1つで良いの? 株式の本なんかで見ると尺度らしきものがいくつも有るみたいだけど…。」
「うむ。確かに株価を分析する指標はいくつもあるでござるよ。ただ全てを分析しても確実に勝てないでござるよ。株式投資で勝つには「投資」をする事が必要、「投資」とは長期間の保有を前提とするもので、尺度は参考程度の指標でござる。だからあまり多くを知っても意味がないでござるし、おそらく使いこなせないでござる。だから最低限の指標として割安性を判定するPERとPBRを知っていれば十分でござる。まずはPERから行くででござる。」

「PER…?」
「PERとは上記で示したように「PER=株価/一株当たりの利益」でござる。これは早い話がその銘柄を買った場合に何年で投資金額が回収できるかを表すものでござる。PERは投資金額を回収する期間を示すものであるので小さいほうが良いでござるよ。」
「大体どれくらいの数字が一般的なの?」
「大体日経平均で15~20位が相場でござる。これより低ければ割安と判断できるでござるな。但し、PERは簡単な指標であるがゆえに色々問題が有るでござる。まず業種間の比較がしにくい点であるでござる。又、企業のイレギュラー的な要因に左右されやすい点でござるな。だから使用する場合は同業種のPERを比較して、平均より低いかを判断するでござる。そして出来れば単年でなく数年間の比較をすると良いでござるな。くれぐれもPER単独で割安性を判断してはいけないのでござる。一般的に成長性の高い企業はPERが高くなりやすいし、逆の場合はPERが低くなるでござる。でも将来的に株価が上がるのは成長性が高い企業でござろうな。だからPERは万能ではないでござるよ。」
「PERかあ。一応覚えておくかあ…。」

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