医療機器メーカーが好調なのじゃ

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 日本の医療機器メーカーというのは優秀なようで、海外でもいい評判が聞こえるメーカーが多いのじゃ。シスメックス(6869)は血液検査機器や試薬販売が日本国内のみならず、中国やヨーロッパでの売り上げも大幅に伸び、社内では年金制度見直しによる退職給付債務減額のため特別利益として10億円を計上したこともあり純利益が大幅に増加しているのじゃ。

シスメックスといえばアテネオリンピックにおいて女子マラソンで金メダルを獲った野口みずき選手が現在所属していることでも有名じゃな。オリンパス(7733)は消化器内視鏡のシェアが世界の7割を占めるトップ企業じゃが、かつて粉飾決算があり評価はかなり下がってしまったのじゃ。しかしそこから復活し、2016年3月期の最終損益は8期ぶりの最高益となる560億円と見込まれておるのじゃ。海外での強みは、定期的な保守点検や故障時の対応の確かさといったサポート面、独自の技術改良などの技術面の両方が医師たちの支持を受けていることじゃ。安い他社製品に乗り換えた病院ではサポートの悪さに辟易しているようじゃからな。

デジタルカメラなども有名じゃが、これまで赤字が続いていたことで販売機種を減らしたりといった努力の末、4年ぶりに黒字へと転じたのじゃ。しかしシェアが高すぎるが故、新規顧客の獲得は難しいと考えられており、今後の伸びはほかの成長分野である外科用内視鏡などに期待されているのじゃ。テルモ(4543)は新開発の骨格筋芽細胞シートが承認され、先日大幅な反発があったのじゃ。楽天(4755)の基礎体温管理アプリとテルモの女性用体温計との連携がスタートしたことなどもあり、今後のアプリ連携などの展開次第ではさらなる伸びが期待できるのじゃ。

 日本製の精密機器は総じて世界的に評価が高く、日本はまだまだ技術大国として世界に認識されているのじゃ。こうした分野では市場が広いこともあり、さらなる成長に期待していきたいのじゃ。

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