【解散価値と株式時価総額とを考えてみるのでござる。】

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「解散価値」という言葉を聞いたことはあるじゃろうか?
解散価値とは、総資産から負債を引いたもので、「純資産」、「株主資本」とも呼ばれているのでござる。
この純資産(株主資本)を発行済株式総数で割ったものが、「1株当りの解散価値」なのでござる。
そして、復習になるのでござるが、株価を1株当りの純資産で割ったものが「PBR(株価純資産倍率)」なのでござるぞ。

すでに説明しておるとおり、PBRは1倍を超えているのが普通であると考えられており、1倍を切ると倒産リスクがあると一般的に考えられるのでござる。しかし、1倍を切ったからと言って、必ずしも倒産リスクがあるわけではなく、注目されていないがために株価が安くなってしまい、PBRも1倍を下回っているという場合もあるのでござる。この場合は、割安株であるということになるのでござる。

ところで、PBR1倍割れの株なのでござるが、よくよく考えてみると不思議なのでござる。というのは、例えばPBR0.5倍の場合、株式時価総額は会社の純資産の5割ということなのでござる。当たり前のように思うが、例えばその会社が資産を使って負債をすべて返済した場合(資産の売却にコストがかからないと仮定)、純資産が残り、純資産=資産ということになるのでござる。そして、借金ゼロのこの会社の価値は、純資産の5割というおかしな状態になってしまうのでござるぞ。

そのため、PBRが1倍割れというのは割安なのじゃが、実際の資産価値と見合っていないということになるのでござる。
PBR1倍割れ=割安、あるいは倒産危機ということだけでなく、バランスシートを紐解いてみたときにどうなのか、ということまで考えてみると、視野が広がるのでござるぞ。

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