【利益の安定性をチェックするのでござる】

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前回は同じPBRで売上高や営業利益の異なる会社を比べてみたのでござる。
今回も同様に、売上高や営業利益の異なる会社を比べてみるのでござる。

A社、B社という2つの会社があるのでござる。この会社はどちらもPBRは0.7倍でござるぞ。

【A社】

売上高…過去10年横ばいで、毎年500億円の売上をキープ。

営業利益…過去10年横ばいで、毎年25億円の売上をキープ。

営業利益率…過去10年横ばいで、毎年5%をキープ。

【B社】

売上高…500億円⇒800億円⇒1000億円⇒900億円⇒600億円⇒700億円⇒500億円⇒700億円⇒500億円⇒600億円

営業利益…-10億円⇒20億円⇒40億円⇒-20億円⇒10億円⇒-10億円⇒20億円⇒0億円⇒30億円⇒0億円

営業利益率…-2.0%⇒2.5%⇒4.0%⇒-2.2%⇒-1.7%⇒-1.4%⇒4.0%⇒0%⇒6.0%⇒0%

A社とB社、どちらが投資対象として有望かというと、これはA社なのでござる。
A社は、過去10年間売上高も営業利益もアップしていないのでござるが、同じ数字とはいえ毎年安定した営業利益をたたき出し、黒字をキープしておるのでござる。売上高がまったく成長していないため、魅力的な投資先かと言われると異論があるかもしれないが、安定的黒字を出しているにも関わらずPBRは1倍割れなので、売られすぎであると言えるのでござるぞ。なお、このような超安定企業には配当利回りが高い会社がよくあるそうでござるぞ。

一方B社でござるが、売上高が伸びたり下がったり、営業利益も黒字になったり赤字になったりと不安定なのが問題なのでござる。赤字になることもよくあり、営業利益がマイナスや0ということがしょっちゅうなのでござるぞ。このような会社は、半導体や液晶等、変動性の激しいハイテク部品を扱う会社に多いそうでござるぞ。

この例からわかるとおり、成長性はなくとも超安定企業であれば、PBR1倍割れ銘柄は買いとなるのでござるぞ。

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