【ある会社のバランスシートを見て、判断するのでござる】


今回は、A社という会社のバランスシートと当期利益、そして、B社のバランスシートを見て判断するのでござる。
A社は2009年にB社を買収し、完全子会社化したのでござる。
買収から3年たったものの、B社は3期連続赤字で、A社の業績の足を引っ張っているのでござる。
なお、A社のPBRは0.5倍でござるぞ。

【A社】
流動資産1500億円、有形固定資産1500億円、無形固定資産(のれん)1500億円
流動負債1500億円、固定負債1500億円、純資産1500億円

当期利益の推移
2010年…A社合計30億円、B社以外…135億円、B社…-105億円
2011年…A社合計45億円、B社以外…155億円、B社…-110億円
2012年…A社合計8億円、B社以外…130億円、B社…-122億円

【B社】
資産150億円
負債105億円、純資産45億円
買収価格での株式時価総額135億円
のれん90億円が発生


資産150億円のれん90億円
負債105億円、買収対価135億円※この状態でA社のバランスシートに結合した。

このA社の株を持っていた場合、これをどうするべきか?
この財務内容から判断するに、売却した方が良いのでござるぞ。

というのは、B社は買収後も赤字が続き、足を引っ張っているのでござる。B社がA社買収された時に発生したのれん1500億円は、A社の看板を使うことで将来得られる利益が見込まれて、資産として計上されたものなのでござる。結局、この読みが外れ、こののれんには見込まれた価値はない、ということになるのでござる。
そのため、のれんは減損しなくてはいけないのでござる。もし全額減損した場合、A社の純資産は減損されるのれんと相殺されてゼロになってしまうのでござる。

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