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売上高営業利益率を比べてみるのじゃ(ファンダメンタル2)


前回紹介したとおり、売上高経常利益率は、経常利益が売上高に対してどれくらいあるのかを示す数値なのじゃ。
売上高経常利益率は、財務活動なども含めた通常の企業活動での利益率で、金融収支の良し悪しや資金調達力の違いなどの財務体質も含めた総合的な収益性が分かるのじゃぞ。

今回比べるのは、化学関連の会社なのじゃ。その中でも中堅の会社で見てみるのじゃ。

○大陽日酸(4091)
経常利益 34,282百万円 売上高 559,373百万円
売上高経常利益率は約6.1%

○積水化学(4204)
経常利益 87,978百万円 売上高 1,112,748百万円
売上高経常利益率は約7.9%

○ダイセル(4202)
経常利益 55,063百万円 売上高 443,775百万円
売上高経常利益率は約12.4%

○日本触媒(4114)
経常利益 29,941百万円 売上高 374,873百万円
売上高経常利益率は約8.0%

○エア・ウォーター(4088)
経常利益 38,159百万円 売上高 660,541百万円
売上高経常利益率は約5.8%

この5つの会社を比べてみるのじゃ。

まずこの5つの会社の中で最も売り上げが高いのは積水化学なのじゃ。最も売上高の低い日本触媒の3倍以上あるのじゃ。
積水化学も日本触媒も中堅とはいえ、単体だけで社員数が2000人を超える大きな会社なのじゃ。社員数だけを比べた場合、ダイセルも社員数2000人を超えておるぞ。なお、大陽日酸は社員数は1200人程度、エア・ウォーターは800人弱なのじゃ。ちなみに、売上高経常利益率を見るためにここに書いていないものの、実はこの5社の中でずば抜けて資本金の大きな会社は積水化学で1000億を超えておるのじゃ。

さて、売上高経常利益率だけを比べてみると、最も売上高経常利益率が高いのはダイセルであることが分かるのじゃ。エア・ウォーターが最も低いのじゃぞ。
大陽日酸とエア・ウォーターは産業用ガスメーカーでは双璧と言われているものの、その中身はかなり違うことが分かるのじゃぞ。売上高経常利益率だけ見れば、大陽日酸の方が収益力があると言えるのじゃ。大陽日酸は技術力に定評があるのと、新規開発への積極的な参入が特徴なのじゃ。一方のエア・ウォーターは、積極的はM&Aにより売上を伸ばし、スリムな経営に重点を置いている会社なのじゃ。

実はこの2社の売上高経常利益率の過去の推移を見てみると、面白いことが分かるのじゃ。大陽日酸は経常利益率が伸び続けている時もあれば低迷する時もあるなど、割とデコボコな感じになっているのじゃが、エア・ウォーターはじわじわと売上高経常利益率を伸ばし続けているのじゃ。

なお、この売上高経常利益率は10%を超えると優良とされているので、この5社の中でその条件を満たしているのはダイセルになるのじゃぞ!

本当は色々な指標を見た上で、総合的な判断をしなくてはならないのじゃが、今回は経常利益率に特に焦点を当ててみたのじゃ。

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