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一国一通貨とユーロ(ギリシャ問題とユーロその9)


EUは、経済力も財務健全性もそれぞれ異なる国が集まって成り立っているにも関わらず、共通通貨のユーロを使っていることで、無理が生じているのですわ。

例えば一国1通貨であれば、今回のギリシャのように大きな借金を背負い経済の先行きが不透明な国の場合、国の信用力は低下します。その為、その国の通貨は大量に売られ、インフレが発生しますわ。インフレが進行すると貨幣価値が下がり、モノの価値が上がります。以前ジンバブエが滅茶苦茶な政権運営と経済政策でハイパーインフレが発生した際には、貨幣価値が紙くず同然となったために、牛乳500ミリリットルが600億ジンバブエドル、牛肉1キログラムが4380億ジンバブエドルになる等、前代未聞の事態となりました。インフレといえば、このジンバブエのようになるイメージがありますが、これは極端な例と言えます。

前述のとおり、確かにインフレが進めば進むほど貨幣価値は下がり、モノの価値は上がります。そのため、ジンバブエ程ではないにしろ、物価が上昇します。しかし同時に自国通貨ベースの債務は軽くなります。国民は貧しくなりますが、その分国家に富が移転されるのです。

また、インフレによる通貨安は海外への輸出に有利になり、輸出産業が活性化します。これにより経済が持ち直し、景気が回復する…というシナリオが現実になる可能性があるわけですが、EU加盟国の場合はユーロという統一通貨を使っているために、このような形での経済再生ができないのです。

問題はまだあります。一国1通貨体制の場合、国内の地域ごとの発展度に差があったとしても、発展が遅れている地域の支援を国が行います。これには国民や国内企業から徴収した税金が使われますが、税収の再配分をすることで地域格差の解消につながり、その国の政治経済のバランスを維持することができます。しかし、EUではこれができないのです。

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