ユーロはどんなものなのかしら?(ギリシャ問題とユーロその8)


ギリシャは財政を立て直そうにも、どん詰まりの状態にありますのよ。その原因は、統一通貨であるユーロにある、ということはすでに書いたとおりですわ。

例えば我が国にしろ、アメリカにしろ一国一通貨を採っていますわ。世界中のほとんどの国が一国一通貨制度を採用していますが、通貨発行権と通貨政策は一国の独立性を示すもので、大変重要な意味を持ちますのよ。政治経済だけでなく、その国の歴史・文化や民族的な意味、アイデンティティーをも端的に示すものであるとも言えますわ。

もともとEU発足にあたっては、第2次世界大戦後、2度とヨーロッパで戦争をしないよう、さらには経済力を高めてきたアメリカや日本に対抗をするためにという理由から設立された背景があるそうですわ。つまり、ヨーロッパ各国の結びつきをより深め、運命共同体に近づこうという理想を実現するための壮大な実験であると言えますのよ。その一環として、ヨーロッパ経済通貨同盟であるEMU(European Monetary Union)が実施されました。これにより、それまでの一国1通貨を廃止し、一地域1通貨となり、統一通貨としてユーロが誕生したのですわ。
この経緯を考えても、EUは一国の独立性や独自性を制限したものであり、ユーロという統一通貨も同様に、通常の通貨(つまり一国1通貨)の持つ独立性や独自性を取り払ったものであると言えますのよ。

グローバル化の壮大な実験とも言えるEUとユーロですが、欧州債務危機により、その問題点が明らかになったということは、すでに何度か触れている通りなのですわ。EUは、経済力も財務健全性もそれぞれ異なる国が集まって成り立っているにも関わらず、共通通貨のユーロを使うことにしたために、どうしても無理が生じてしまうのですわ。一国一通貨であればできる適切な金融政策や市場浄化作用を機能させることが出来ないのですわ。

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