ユーロの負け組(ギリシャ問題とユーロその11)


前回はユーロ圏の勝ち組のドイツを取り上げましたわ。今回は、今や世界経済の火種になってしまっているギリシャを取り上げてみるのですわ。

負け組の筆頭とも言えるギリシャは、もともと国民の4割が公務員という、社会主義国以外では考えられない状態でしたのよ。公務員の給与は民間の2~3倍と高給取りで、各種手当も付くなど、まさに至れり尽くせりといった状態でしたわ。年金も手厚く、現役時代の給与水準の96%程が年金でもらえましたのよ。また、その支給年齢も55歳までさかのぼってもらえるという仕組みもあり、国の財政のキャパシティ以上に手厚い福祉国家でしたのよ。

さらに、ギリシャでは脱税が横行していたのですわ。ギリシャではレシートを発行しなければ店の売上記録として残らないため、所得を少なく見せることができたのですわ。そのため、店の売上を少なく計上し、税金を低く抑える商売人がいたるところにいたのですわ。このような形での脱税が横行したために、ギリシャの税収は少なくなってしまい(それにも関わらず公務員の数は多く、年金額も多いのですわ)、国家財政に支障をきたすこととなりましたのよ。

また、すでに書きましたが、ギリシャの主力産業は観光でしたわ。この他にはせいぜい海運業くらいしか産業がなく、製造業のGDPに占める比率は約1割ですわ。これはユーロ諸国平均の半分ですのよ。このような経済状況であるため、経済成長も難しく、税収を上げることも難しい、それにも関わらず、公務員は多く、年金は手厚いため、国の支出は嵩んでしまうという、非常にまずい状態にあったのですわ。

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