ギリシャショック後のギリシャの経済状況はどうだったのかしら?(ギリシャ問題とユーロその6)

Pocket

前回書いたとおり、経済危機後のギリシャは、EUとIMFによる財政再建要求を呑み、公務員改革、年金改革を実施したのですわ。それにより、2013年にはプライマリー予算の黒字化に成功するなど、一時期よりマシな状態にあるように見えたのですわ。

しかし実際には、ギリシャ経済は楽観視できるような状態にはなっていませんでしたわ。一時的には活況になったように見えても、所詮は大暴落後の反動の域を超えないレベルでしかなかったのですわ。ギリシャの失業率は25%超と高く、就労者でも、そのうちの約25%が低所得で困窮しており、およそ400万人がパートタイムや単発の仕事で糊口を凌いでいましたのよ。実際、貧しい生活のために思うような食事を取れず、授業中に意識を失う児童が増加するなど、貧困層が増加したのですわ。そして、ギリシャの経済成長はマイナスの状態が続いたのですわ。

ギリシャが弱体化した経済をなかなか立て直せないのは、EUおよびEMUに加盟していることが最大の原因ですのよ。前回書いたとおり、株価指数の上昇や3bnユーロの五年債が発行できるようになるなど、多少マシになったように見えても、失業率が依然高いレベルで推移していることや、貧困にあえぐ国民が増えていることから、欧州債務危機以前のレベルにまで戻ったとは言えなかったのですわ。

関連記事

アジア通貨危機後のインドネシアについて見てみるのですわ(ギリシャ問題とユーロその4)

現在世界が注目しているギリシャの動向ですが、ギリシャが抱える最大の問題は通貨発行権がない、ということですわ。このことが、一連のギリシャの経済問題の解決を妨げる最大の要因となっていますのよ。 我が国は当 …

米国の利上げで今後の市場の動きに注目なのですわ!

SBI証券では『FOMCで利上げ!株価上昇!ただし残された課題がポイント』というレポートを掲載していますわ。 米国の中央銀行に当たるFRB(米連邦準備制度理事会)は、日本時間の12/17(木)まで開催 …

第十九回:買いのベストタイミングとは?

「前回までで割安性を判断する指標として「PER=株価/一株当たりの利益」「PBR=株価÷1株あたり株主資本(BPS) 」を紹介したでござる。でもいずれの指標も万能でないことも説明したでござる。そして不 …

【アベノミクスが日本企業の国内回帰をもたらしたのじゃ。】

アベノミクスについては、効果が出てくるのは3年後であると当初から言われていたものの、株高や円安といった分かりやすい効果がすぐに出たこともあり、その他の効果については、分かりやすい結果がすぐに出てこない …

アイリッジ株が値上がりしているのじゃ

7月16日に上場初日を迎えた、ネットから実店舗への来客を促す「オンライン・to・オフライン」(O2O)の情報配信システム「popinfo」が注目されておるスマートフォンサービス・インターネットサービス …

トップへ戻る