【量的金融緩和とはなんじゃろうか?】


アベノミクスで行われた日銀の量的緩和についてじゃが、これによってどういうことが起こるのじゃろうか。

まず、基本事項のおさらいなのじゃが、物価が上げ下げする仕組みは非常にシンプルなものであるということじゃ。モノの量の増加よりも通貨量の増加が多くなればモノの価値が上がり、インフレになるのじゃ。その逆がデフレなのじゃぞ。

日銀が行った金融緩和は最初に書いたとおり、量的緩和なのじゃ。
そもそも、民間の銀行は一定金額を日銀の当座預金口座に預けることが義務付けられておるそうで、これを「法定準備預金額」または「所要準備額」というそうじゃぞ。そして、その預金残高(当座預金量)に比例した額の融資を行うことができるそうなのじゃ。

この量的金融緩和を行うことで、日銀は法定準備預金額を超える資金を銀行に供給できるのじゃ。これにより、民間銀行の当座預金量を増やし、市中にお金を流れやすくしておるのじゃぞ。もちろん、ただ単純にお金を刷って各銀行の当座預金を増やしているわけではなく、民間銀行から長期国債や手形などの資産を日銀が買い入れ、その代金として日銀券を発行して当座預金量を増やしているのじゃ。

このように日銀が量的金融緩和を実施してマネタリーベースを増やしていけば、人々の「インフレ予想」が高まり、「将来物価が上がる」と判断するわけなのじゃ。実際、2001年から2005年まで続いた量的緩和では、当座預金残高の増加とともに、予想インフレ率も上昇したのじゃぞ。

金融緩和の効果は、実質金利が低下することで出るそうなのじゃ。というのも、実質金利は、名目金利-予想インフレ率という式で算出され、予想インフレ率が上昇すればするほど、実質金利は下がっていくからなのじゃ。

この実質金利が低下すると資産市場がまず反応するそうなのじゃぞ。そのため、株高や円安という効果という形で最初に現れるのだそうじゃ。

関連記事

電気化学工業の買収に注目なのじゃ

電気化学工業が8月7日にドイツのバイオ医薬品ベンチャー企業のアイコン・ジェネレーションを買収すると発表したのじゃ。予算は最大で100億円としているのじゃ。  アイコン・ジェネレーションは植物から病気の …

携帯各社がしのぎを削っておるのじゃ

 かつて携帯電話各社は、扱う機種や通信速度、料金とそれぞれ優劣があり、自分に合った会社を選ぶ必要性があったのじゃが、今は扱う機種も料金体系も大差なく、大手3社ともプラチナラインを利用できるようになった …

ユーロはどんなものなのかしら?(ギリシャ問題とユーロその8)

ギリシャは財政を立て直そうにも、どん詰まりの状態にありますのよ。その原因は、統一通貨であるユーロにある、ということはすでに書いたとおりですわ。 例えば我が国にしろ、アメリカにしろ一国一通貨を採っていま …

猛暑の恩恵を受ける業界に注目じゃ!

猛暑が続いておるのじゃ。特に気温が35度を超える猛暑日が全国各地で続く時期は夏物衣料やビール、飲料などの売れ行きが好調となり、小売りや食品、ドラッグストアといった関連銘柄に注目が集まるのじゃ。 これら …

【アベノミクスが日本企業の国内回帰をもたらしたのじゃ。】

アベノミクスについては、効果が出てくるのは3年後であると当初から言われていたものの、株高や円安といった分かりやすい効果がすぐに出たこともあり、その他の効果については、分かりやすい結果がすぐに出てこない …

トップへ戻る