【アベノミクスで株価はどうなったのじゃろうか?】


誰もが知るように、日本の株価を動かしているのは、外国勢(単に外国人と書くメディアもある)と、日本の官製マネーじゃ。とくに2014年は、日銀のETF買いや、官製マネー(GPIFやそのほかの年金資金)の株の“爆買い”によって、株価が維持されてきたのじゃ。つまり、この1月までに、日本市場は完璧な「官製相場」になっていたのじゃ。
ところが、今年2月から再び外国勢が買いに転じた。それが、今回の株高の直接の原因じゃ。

2013年、アベノミクスが始まったとき、外国勢はいっせいに買い越しに転じたのじゃ。2013年、彼らは15兆1196億円を買い越し、2012年の2兆8264億円を大幅に上回っていたのじゃ。リーマンショク以後、こんなことはありえなかったのじゃ。その結果、株価は上がったのじゃ。

しかし、2014年になると、彼らは一転して売りに転じたのじゃ。東京証券取引所のデータによると、外国勢が2014年12月までに購入した日本株は1兆円に満たないのじゃ。なんと、前年の10分の1以下じゃ。つまり、外国勢にとっては、アベノミクスの熱狂は2013年だけのことだったのじゃ。

外国勢は日経平均をドルベースで見ているのじゃ。2014年は円安が一気に進んだ年だったのだから、これは当然だじゃ。事実、ドルベースでの日経平均は下がっていたのじゃ。ところが、今年に入ってから円安が止まった。120円を超えない踊り場に入ったのじゃ。さらに、日本の公的マネーの爆買いも続いていたのじゃ。公的マネーは価格など気にせず高値買いをするので、株価は一時的に下げてもすぐ戻すのじゃ。
これを見た外国勢は、「これなら安心して買える。トーキョーでまたひと儲けしよう」と判断したようじゃ。

彼らのこの判断を後押ししたのが、FRBのFFレート(米国金利)の値上げ時期が不透明なことじゃ。利上げがあれば、NYダウは調整局面に入るのは確実じゃ。しかし、その時期が読めないためNYダウは不安定になっていたのじゃ。そこで、NYダウから日本株に一時的に資金を回したのじゃ。

その結果、 外国勢の日本株の先物買いは2月第2週に5445億円、第3週は9236億円に達したのじゃ。先物・現物合計で見ても、第2週は7500億円、第3週は1兆1000億円と膨らんだのじゃ。

これでは、株価が上がるのは当然じゃ。これまで、日経平均は、NYダウのコピー相場だと言われてきたのじゃ。実際、NYダウが上げれば上げ、下げれば下がったのじゃ。変動率もまたNYダウとほとんど同じだったのじゃ。これを「NYダウの呪い」と言ったエコノミストもいたのじゃ。しかし、1万7000円台半ばを超えた時点から、日経平均はNYダウの上昇幅を上回るようになったのじゃ。

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