配当金とは


株式の取引とは、基本的には「株価が安いときに買って、高くなったときに売る」ことで、その差額を利益として受け取ることです。それに加えて、「配当金」というかたちで利益を得ることもできます。配当金とはどういったもので、どのように受け取ることができるのでしょうか。

配当金とは?どのように決められているの?年に何回あるの?

配当金とは、企業が出した利益の一部を株主に還元するものです。配当金を1株当たりいくらとするかは、企業が業績に応じて決めます。例えば、1株当たり100円の配当金を得られる株を100株保有していれば、合計で1万円の配当金を受け取ることができることになります。

配当金は、中間決算と期末決算に伴って支払われることが多いため、年2回とする企業が最も一般的です。なかには、期末決算の年1回としたり、四半期決算ごとの年4回という企業もあります。

「配当利回り」とは?

配当金をどれだけもらえたかという実績は、株価に対する配当金の割合、すなわち「配当利回り」で示されます。

例えば、1株につき10円もらえる銘柄と、5円もらえる銘柄では、金額の絶対値としては10円もらえる銘柄のほうが大きく、お得であるように思えます。しかし、「投資額(株価)に対しての収益」という観点で考えれば、株価が1株1000円の株式で配当金が10円であるのと、株価250円の株式で配当金が5円もらえるのとでは、株価250円に対して配当金5円のほうが得だといえます。これを配当利回りで表すと、1000円の株式で配当金が10円である株式の配当利回りは1%、250円の株式で配当金が5円である株式の配当利回りは2%となります。

配当利回りの計算

配当利回りに注目して銘柄選びをする投資家もいるって本当?

配当金の配当利回りが年2%であれば、10万円分の株式に対して年間で2000円の配当金を見込むことができます。「思ったより少ない」と感じる人も多いかもしれませんが、ほかの投資と比較してみてください。例えば、現在の定期預金の預金金利は0.02%程度です。その10万円を銀行に預けていた場合、20円しか金利がつきません。それに比べると、この配当の金額はかなり多い収益といえます。

加えて、株式も保有しているため、株価が下落しなければ損はしません。株価がさらに上昇していけば、大きい売却益を得ることもできます。投資資金を増やせばそれだけ配当金も増えていくため、配当金は投資の収益源としては実は小さくありません。配当利回りが5%を超える企業もあり、そこに注目して銘柄を選ぶ人も少なくないのです。

ただし、配当金は利益を還元するためのものであるため、業績が悪化した場合はもらえる金額が少なくなったり、まったくもらえないこともあります。業績がいい場合でも、その利益を設備投資などに優先して使うケースもあります。配当金が出ないからといって、一概に業績が悪化したとはいえませんが、本来の投資という観点から考えれば、配当金が出ない場合はその理由にも注意してください。

配当金を受け取るには「権利確定日」までは株式を保有していないとダメ!

配当金を受け取るには、「権利確定日」に株式を保有している必要があります。権利確定日はそれぞれの企業で決まっており、その日1日だけでも株式を持っていれば配当金を受け取ることができます、そのため、権利確定日の直前は、配当金目当てで株式を購入する人が増えるために株価が上昇して、権利確定日の翌日には権利を得た人たちが株式を売却するために株価が急落するということもよくあります。

これは、「株主優待」という、株主に対するお礼のプレゼントについても同様です。したがって、配当金や株主優待がある企業の株式を購入する場合は、その権利確定日にも注意して株価の値動きを見ておきましょう。

配当金を受け取る4つの方法

配当金を実際に受け取るには、4つの方法があります。

  • 発行会社から郵送されてきた「配当金受取書」を郵便局で換金する
  • 指定した金融機関に振り込んでもらう
  • 証券会社ごとに保有している株数に応じて、それぞれの証券口座に入金してもらう
  • 株券を代理で保管している「保管振替機構」から、保有株の配当金を合計して指定の金融機関に一括して振り込んでもらう

以前は上の2種類のみでしたが、2009年から新たに下の2種類の方法が増えて、合計4種類から選べるようになりました。受け取り方は自身で選択でき、途中で変更することも可能です。

配当受け取り方法のの比較

配当金は1株当たりでは小さな金額に思えますが、まとまった数を持っているとそれなりに大きな金額となります。株価とは違って確定した利益となるため、配当金を活用して上手な投資をしていきましょう。

【カテゴリ】株の用語集

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