投資信託とNISA口座の違い


投資信託の一種に「外貨MMF」というものがあります。MMFとは「マネー・マーケット・ファンド」の略称で、元本割れの心配がほとんどない安全な債券や短期の金融商品で運用されている投資信託です。特に外貨を利用して行っているMMFを外貨MMFと呼びます。

投資信託の一種の「外貨MMF」という安全な商品もある!

外貨MMFは、これまで為替レートの影響以外で元本割れしたことはないといわれている商品で、ローリスク・ミドルリターン、まず安全な商品といってもいいでしょう。
同じ外貨を扱う金融商品には外貨預金もありますが、これは最低取引額が高く、倒産時の保証もないため、外貨MMFよりも安全性が低いとされています。後述するNISA口座の利用もできませんので、メリットとしては外貨MMFのほうが優れています。

「外貨投資をしたいけれどリスクはあまりとりたくない」という人にはちょうどいい商品といえます。

外貨MMFは為替差益をもらえる!為替手数料が低め!などなど結構オイシイ!

外貨MMFは、前述の安全性のほか、金利が高いことや、為替差益を得られること、インフレリスクを回避できること、為替手数料が低めであること、流動性が高いことといったメリットがあります。

以前は、これに加えて、税金が優遇されていたことも大きな特徴でした。2015年までは、分配金は源泉分離課税扱いとなり、為替差益は非課税となっていたのです。そのため、投資信託のなかでも人気を集めていました。

しかし、税制度の改正により、2016年1月からは為替差益に対しても20%の税金がかかることになりました。外貨MMFの大きなメリットが1つ失われたことになります。

NISA口座で外貨MMFも利用してみよう!

しかし、かわって新たなメリットも生まれました。これまで、NISA口座では外貨MMFを利用することはできませんでしたが、2016年1月からは外貨MMFも利用することができるようになったのです(2016年以前に投資をしていた外貨MMFで利益が出ているものに関しては、NISAの対象とはなりません)。

かつて一部非課税であった外貨MMFの税制優遇と、非課税枠があるNISA口座を使った外貨MMF投資の違いを比較しながら、そのメリットを見ていきましょう。

かつての外貨MMFの税制優遇では「為替差益に関して上限なく非課税」でしたが、NISA口座を使った外貨MMF投資では「年間120万円までの投資金額で得た利益に関して非課税」となります。非課税の対象となる利益は譲渡益のみに限らず配当金なども含まれるため、かつての税制優遇に比べて上限はあるものの範囲は広くなっています。

税制優遇とNISA口座活用時の違いを比較

NISA口座ないの?豊富な金融商品を取引できる非課税口座はやく作ろ!

NISA口座は、投資信託だけではなく、国内株式、海外株式、国内外REIT、国内外ETFと多岐にわたる金融商品で利用することができます。

外貨MMFを含めた投資信託では、分配金や譲渡益などに対して課税されますので、NISA口座で運用することで前述の非課税枠を適用できるのはメリットといえます。しかし、その利益は株式投資などに比べて低いことが多いため、NISA口座ではもっと高額の利益が出る投資でその非課税枠を使おうと考えられ、NISA口座を使う優先度が低いとされることも多いようです。

税制度の改正により、これからは外貨MMFをNISA口座で利用する人も増えるでしょう。自分がどのような投資を組み合わせるのか、どのように非課税枠や税制優遇を利用するのが得になるかを考えて、損をしない適用を考えましょう。

【カテゴリ】投資信託

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