【繰越税金資産のある会社とそうでない会社とを比べるのでござる】

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前回、繰越税金資産について書いたのでござる。この繰越税金資産は、将来税金を払わないで良い権利のことを言うのでござる。

今回もまた2つの会社を比べてみるのでござる。この2つの会社は、どちらもPBRが0.5倍なのでござるぞ。

【A社】
流動資産200億円、固定資産300億円
流動負債150億円、固定負債250億円、資本金等50億円、剰余金50億円

【B社】
流動資産150億円、固定資産230億円、繰延税金資産30億円、欠損金90億円
流動負債200億円、固定負債200億円、資本金等200億円

このA社とB社じゃが、どちらの株が買いかというと、A社なのでござる。
B社は欠損金があるのでござる。創業以来の損益累積が90億円となっているため、資本金等は200億円となっているものの、欠損金と相殺されてしまい、110億円しか残らないことになるのでござる。このような欠損金が出る会社は、将来の収益力が心配されるのでござるぞ。

また、繰延税金資産が20億円あるのでござるが、この繰延税金資産は、将来黒字計上した時に税金を払わなくても良い権利を資産として計上しているものなのでござるが、将来の収益力に不安がある場合は、取り崩さないといけないのでござる。純資産が110億円に対し、繰延税金資産が30億円なので、財政が健全だとは言い難いのでござるぞ。

さらに、流動資産より流動負債の方が大きく、財務が不安定であることもB社が不安視される原因となっているのでござる。

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