PERの使い方を今一度学ぶのですわ!

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今回SBI証券では、米国株であるインテルのPERを例にPERのチェック方法を紹介していますわ。
インテルの株価が割安かどうかをPERを見て判断するのですが、その際にS&P500指数のPERとの比較をするのですわ。
前回紹介したとおり、インテルの株価はS&P指数のPERの72%程度となっていますのよ。
この数字だけみれば割安と思うのですが、でもそう判断するのは結論を急ぎすぎですわ。
なぜなら、万年割安株というものがあるからなのですわ。
この表を見るのですわ!

これを見るとインテルは常に市場平均(1)に対し0.58~0.74の範囲内の評価だったことがわかりますのよ。つまり前回計算して出てきたPERがS&P500指数のPERの72%程度(0.717)という値は、インテルの歴史的評価の推移と比較してみても、特段割安ではないのですわ。

なお、上のグラフでPERが上昇している銘柄がるのですわ。これをマルチプル・エクスパンション(Multiple Expansion)といいますのよ。Multipleとは倍率の意味で、Expansionは拡大という意味ですわ。
マルチプル・エクスパンションが起きている銘柄は、株価評価が高まっている可能性がありますのよ。

たとえば上のグラフ中、ギリアド・サイエンシズ(ティッカーシンボル:GILD)を見ると2011年から2013年にかけて、レラティブPERが上昇していますわ。これは同社がC型肝炎治療薬ソヴァルディを開発中であり、その前評判から株がどんどん買い進まれたことによりますのよ。実際にソヴァルディが発売され、ギリアド・サイエンシズの利益が急激に増加した途端、今度はEPSが急に増加したことで逆にPERは小さくなる現象が起きましたのよ。だから2014年にギリアド・サイエンシズのレラティブPERがガクンと下がっているのは、株価が急落したためではないのですわ。

このように個別株のPERが下がっている状況を、マルチプル・コントラクション(Multiple Contraction)といいますのよ。Contractionは、緊縮の意味ですわ。

典型的にマルチプル・コントラクションは(この会社、今は儲かっているけれど、良いことは長く続かない……)と投資家が慎重な見通しを持っている時に起こりやすいそうですわ。

これはアップルの1株あたりの業績なのですわ。

上のグラフから、アップルがマルチプル・コントラクションを起こしていることがわかりますわ。すべての指標がキレイに伸びていることがわかりますのよ。
なお、

DPS 一株当たり配当
EPS 一株当たり利益
CFPS 一株当たり営業キャッシュフロー
SPS 一株当たり売上高

ですわ。
どうしてアップルがマルチプル・コントラクションを起こしているのかと思う方もいらっしゃるのではないかしら?
アップルは業績もよく、実際、毎年好業績となっているのですわ。
このことについてSBI証券では『“アップルはハードウェアの会社だから、流行に左右されやすい”、“iPhoneが売れなくなったら、アップルはダメじゃないか?”などの不安を投資家が抱いているからかも知れません。』と分析していますわ。さらにアップルが『今後の成長率は鈍化するのではないか?』という懸念があることも指摘していますわ。
一般に成長率が高い企業ほどPERも割高に買われる傾向がありますのよ。

最初に出したグラフの例で、アルファベット(ティッカーシンボル:GOOGL)はグーグルの親会社ですが、アルファベットはインテルより高成長だと市場参加者に理解されていますわ。だからアルファベットのPERの方がアップルよりも高くなっているのですわ。

食品や日用品のように景気に関係なく需要が安定している業種は収益が見通し易いのですわ。収益が見通し易い株は、一般に高いPERで買われる傾向があります。最初のグラフの例ではチョコレートのハーシー(ティッカーシンボル:HSY)がその例ですわ。ハーシーの板チョコは流行に左右されない地味な商品ですが、毎年、コンスタントに売れていますわ。大ヒットが無いため低成長であはるものの、安定していると見なされのはずのハーシーが、アルファベットと同じような株価評価を獲得している点は興味深いのですわ。

逆にフォード(ティッカーシンボル:F)は自動車メーカーで、自動車の売れ行きは景気に大きく左右されますわ。その関係で業績は見通しにくいという特徴があり、それが原因でフォードの株価が低評価に甘んじているのですわ。

このようにPERの使い方は、一見、簡単なようで、実は奥が深いのですわよ。
上手にPERを使いこなし、ワンランク上の投資家を目指すのですわ!

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