第十八回:PBRとPERが低ければ株価は上がるでござるか?

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「前回までで割安性を判断する指標として「PER=株価/一株当たりの利益」「PBR=株価÷1株あたり株主資本(BPS) 」を紹介したでござる。でもいずれの指標も万能でないことも説明したでござる。何か質問はあるでござるか?」
「万能じゃないからそれを使う工夫があるんでしょ?それを教えてよ。」
「左様でござるな。結論から述べると基本的に株価がPER, PBR上で安くなっている銘柄は値上がりする可能性が高いでござる。でもそれには前提があるでござるよ。」
「前提…?」
「左様でござる。まず以前説明したように、一つ目はいくらPER, PBRが低くともその企業が赤字企業だとやっぱり駄目でござるよ。」

「2つめはタイミングの問題でござるよ。例えば、くの一殿はトヨタ会社は今後成長すると思うでござるか?その点を踏まえ買う価値はあると思うでござるか?」
「日本の代表企業だし、急成長はしないにしても現在と同じ程度の収益は見込めるんじゃないかな。株式として持ってっても悪くないと思うわ。」
「拙者も同様でござる。この様に誰が見ても今後の成長性や企業維持が確実な企業がPBRが1を切る場合が有るでござる。例えば、リーマンショック後には株価が下がりすぎてトヨタのPBRは0.6程度まで落ち込んだでござるよ。」
「トヨタがPBR=0.6! 絶対に買いじゃん。」
「左様でござる。でも相場が冷え込むとこういった異常事態が普通に起こるのでござるよ。その時に買っておけば間違いなく値上がりするでござるよ。株価は人間の心理を表すので買い向かう事は難しいかもしれないでござるが、基本を理解しているものはこういった底値で優良な株をきちんと買い溜めしているでござるよ。」
「仕込む時期を選ぶかあ….。大切な事ね!」

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