第十七回:PBRって何でござるか?

Pocket

「前回は企業の割安性を判断する指標として「PER=株価/一株当たりの利益」を紹介したでござる。でもPERは万能でないことも説明したでござる。何か質問はあるでござるか?」
「万能じゃないって事はそんなに使える指標じゃないんじゃないかなあ。」
「左様でござるな。今回はもう一つの指標PBRについても説明するでござる。これも割安性を判断する指標でござるが、これもやはり万能ではないでござるよ。PERとPBRが低い銘柄は株価が上昇しやすいでござるが前提があるでござる。」
「前提…?」
「左様でござる。いくらPER, PBRが低くともその企業が赤字企業だとやっぱり駄目でござるよ。今後の成長が見込めるか成長が見込めなくとも安定な収益を確保できることが必要でござる。それがPER, PBRで銘柄選定を行う前提でござる。」

「PBRは「PBR=株価÷1株あたり株主資本(BPS) 」で表されるでござるよ。BPSとは会社を解散した場合に株主1人当たりに還元される金額のことでござる。原理的には事業をしている以上PBRが1を下回ることがないでござるよ。でも実際にはPBRが1以下の銘柄は山ほど有るでござる。これは市場の歪みでござるな。」
「PBR…?市場の歪み…?」
「つまり本来なら絶対に起こらないことが株価に反映されていると言うことでござる。つまり不当に安く株価がつけられている状態がわかるのでござるよ。このPBRはPERよりも他の要因を受けにくいので指標としてはより良いと思うでござる。でも先程述べたとおり、PERとPBRが低ければ本当に株価が上がるかについて次回以降考えてみるでござるよ。」

関連記事

第二十一回:トヨタ株でIR財務資料を確認するでござる

「前回までで割安性を判断する指標としてPER, PBRを紹介したでござる。そして更なるスクリーニングとしてキャッスフロー(CF)の説明をしたでござる。後半の部分は少し説明を省いたので今回はその補習から …

第十五回:纏めでござる

「これまでの回①銘柄の分散(パッシブタイプの投資信託やETFの利用)、②投資国の分散、③商品の分散、④時間の分散を教えたでござる。特に前回はドルコスト平均法について触れて負けにくい「投資」について説明 …

第二回:ゼロサムゲームって何でござるか?

皆さんお待ち申しておりました。 第二回の今回は「投機」と「投資」についてもう少し詳しく説明するでござる。 前回短期間の株式売買を行うものを「投機」と呼ぶと説明したでござる。 しかし別の切り口で説明する …

日本でのデング熱の次は…

デング熱が流行した際には 殺虫剤を扱う会社の株が注目を浴びたのだが 今度は世界で流行している エボラ出血熱で注目されている株があるのじゃ。 富士フイルムホールディングス株式会社【_4901_】が 今、 …

ギリシャショック前のギリシャはどんな経済構造だったのかしら?(ギリシャ問題とユーロその5)

前回までは、通貨発行権を持つ国が経済危機に直面した場合、どのような方法で危機を脱したか、ということについて紹介したのですわ。 ギリシャの場合、通貨発行権がないため、例に挙げたタイやインドネシアのような …

トップへ戻る